オールオン4/6
All-on-4/6オールオン4/6とは
All-on-4/64本または6本のインプラントで入れ歯を支え、しっかり固定する治療法です。
歯がほとんど抜けている顎に対して、抜けた部分全てにインプラントを埋め込もうとすると、手術が大がかりになり身体へ大きな負担がかかります。また、価格も高くなります。オールオン4/6であれば、少ない本数のインプラントで歯列全体をカバーできます。また、骨の量が少ないケースでも、骨造成などをせずに治療できます。
オールオン4/6の大きなメリットのひとつが、手術後すぐに仮歯を入れられる点です。インプラントを埋入したあとからすぐ噛めるようになり、見た目も自然なまま過ごせます。進行している歯周病にお悩みの方だけでなく、現在使用している入れ歯が合わないという方もご相談ください。
オールオン4/6の特長
Ferture身体的・経済的なダメージが少ない
オールオン4/6は、顎骨の厚みが少ない場所を避けてインプラントを埋入できます。とくに前歯周辺は骨が厚く、血管や神経も少ないのでインプラントを埋めるのに向いています。先端を内側に向ける形で斜めに埋入でき、お口全体に負荷を分散します。また、埋入するインプラントの本数が少ないため、経済的な負担を抑えられます。
手術をしてすぐに仮歯が入る
通常のインプラント治療は、手術が終わってから歯がない状態が続きます。オールオン4/6は手術を終えた直後に仮歯を入れられます。見た目が自然なのでストレスを感じず、食べ物も噛めます。
上部構造(人工歯)を自由に調整できる
上部構造を高い自由度で作成できるので、患者さまにぴったりの噛み合わせに調整できます。見た目も美しくなり、口元に自信が生まれます。
取り外す必要がない
一般的な入れ歯のように、取り外してケアをする必要がありません。自分の歯のようにブラッシングできます。ただし、丁寧な歯磨きと定期的なメンテナンスが必要になります。
このような方におすすめ
Recommended- 多くの歯が抜けてしまっている
- 以前のように自然に噛める歯にしたい
- インプラント治療は手術後に歯がないことが気になる
- 入れ歯のメンテナンスが面倒
- インプラント治療を希望しているが、費用がかさまないか心配だ
オールオン4/6のメリット・デメリット
Merit / Demeritメリット
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強く噛める
はめるタイプの一般的な入れ歯は安定感に乏しく、天然歯に比べると噛む力が大きく損なわれてしまいます。オールオン4/6はインプラントで入れ歯をしっかり固定するので安定しており、硬いものも食べられます。さらに、顎骨に埋入したインプラントを通じて刺激が伝わり、骨を痩せにくくします。
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痛みが軽減される
入れ歯は安定感がないために食べ物が挟まりやすく、さらに粘膜も擦れるので痛みが出る原因となっています。オールオン4/6は精度の高い検査によってフィットする入れ歯を作り、ずれないように固定します。しっかり密着するので食べ物が挟まりにくくなり、痛みが出にくくなります。
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仮歯がすぐに入る
通常のインプラント治療は、顎骨に埋入したあとはしっかり結合するまで歯がない状態になります。オールオン4/6は手術のあとすぐに仮歯を入れることができ、噛むこともできます。食事を楽しめるほか、口元も自然に見えます。
デメリット
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抜歯を要する場合がある
オールオン4/6は総入れ歯を固定するものなので、片顎の歯がすべてない症例に対して行ないます。もし、数本の歯が残った顎に対してオールオン4/6を適用する場合は、歯を抜かなければなりません。
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外科手術でインプラントを埋入する
インプラントを埋入する処置のため、通常のインプラント治療と同様に手術を行ないます。麻酔をしたうえで歯肉を切開し、骨をドリルで削ってインプラントを埋入します。もし、手術に対して不安感が強い場合には、総入れ歯の治療をおすすめする場合があります。
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適用できない症例もある
全身疾患などの持病をおもちの患者さまには、手術を実施できない場合があります。こうした患者さまには、総入れ歯などの治療法をご提案することがあります。
治療の流れ
Flow-
Step
01
カウンセリング
オールオン4/6の治療内容についてご説明します。おおよその価格や治療期間、治療のメリットとデメリット、治療後のメンテナンスなどについてお伝えします。ご質問をいただき、ご納得いただいたうえで検査に進みます。
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Step
02
検査、シミュレーション
オールオン4/6はインプラントを埋入する治療なので、事前の検査がとても重要です。CT撮影などを行ない骨の状態、血管や神経の位置などを確認します。こうしたデータからシミュレーションを作成し、安全に手術を行なうためのドリルガイドを作ります。
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Step
03
インプラント埋入(1次手術)
シミュレーションをもとに作成したドリルガイドを使い、丁寧に手術を進めます。手術後は出血が落ち着いたところで、仮歯を装着します。
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Step
04
待機期間
インプラントと骨が結合するのをお待ちいただきます。仮歯が入っているので見た目が自然になり、快適に過ごせます。
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Step
05
型取り、装着
インプラントがしっかり固定されたのを確認し、最終的な型取りをします。完成した人工の歯列をはめていただき、噛み合わせや口唇の状態を確認しながら調整して治療は完了です。
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Step
06
メンテナンス
治療後はインプラントを健康的に保つことが大切です。定期的にメンテナンスにお越しいただき、状態を確認します。また、微調整やお口の中のクリーニングなどを行ない、オールオン4/6を長く使えるようにメンテナンスします。
インプラント治療にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
- 高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
- 手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
- 手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
- 手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気などの副作用が現れることがあります。
- 手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
- インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
- 毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。
All-on-4/6にともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- インプラントの埋入ともない、外科手術が必要となります。
- インプラントの埋入に関するリスク・副作用については、上記「インプラント治療にともなう一般的なリスク・副作用」をご確認ください。
- 残存歯のある方は、症状により抜歯や歯槽骨の切削など外科手術が必要となることがあります。
- 治療当日に仮歯を装着できますが、最終的な人工歯を装着できるのは、インプラントと骨とがしっかり結合してからであり、それまで数ヵ月の期間を要します。
ガイデッドサージェリーにともなう一般的なリスク・副作用
- 機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- サージカルテンプレート(手術用テンプレート)を作製することで、インプラントの埋入位置・方向・角度・深さの精度と正確性を向上させられます。
- 低侵襲での治療が可能ですが、術後に腫れや痛みが現れることがあります。